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推薦入試が半分を占める時代。でも“体験で合格”は幻想です

  • 執筆者の写真: 小野田真里子
    小野田真里子
  • 10月29日
  • 読了時間: 2分

近年、大学入試の大きな潮流として「推薦入試」が急速に広がっています。文部科学省のデータによると、大学入学者の約半数が推薦や総合型選抜(旧AO入試)で進学している状況です。この変化を受け、教育業界では「活動実績や探究学習で合格できる」というキャッチコピーが飛び交い、高額な海外研修や“キラキラ体験”を売りにするビジネスが急増しました。

しかし、ここに大きな誤解があります。結論から言えば、「体験だけで合格」は幻想です。


難関大学は何を見ているのか?

早慶上智やMARCHといった難関大学の総合型選抜で合格するのは、依然として学力の高い生徒です。実際の現場では、探究学習で華やかな実績を積み上げた生徒が全敗し、ひたすら勉強に打ち込んだ特進クラスの生徒が複数合格するケースが珍しくありません。

なぜこうなるのでしょうか?答えはシンプルです。総合型選抜の「中身」を見れば一目瞭然。大学は依然として学力を重視しています。小論文や面接で問われるのは、知識を基盤にした論理的思考力です。どれだけ豪華な体験を積んでも、学力が伴わなければ評価されません。


「お金で買った体験」は武器にならない

教育業界では「海外研修で差をつけよう」「特別な活動でアピールしよう」といったセールストークが目立ちます。確かに、体験は視野を広げ、学びのきっかけになります。しかし、それはあくまで“きっかけ”であり、合否を決める要素ではありません。

大学が求めているのは、体験そのものではなく、その体験をどう分析し、どう学問に結びつけるかという知的プロセスです。つまり、体験を語るだけでは不十分で、そこに裏付けとなる学力が不可欠なのです。


保護者・生徒へのメッセージ

推薦入試や総合型選抜の拡大は、確かにチャンスを広げています。しかし、そのチャンスをつかむためには、幻想に惑わされないことが重要です。高額な体験に投資する前に、まずは入試制度の本質を理解してください。

推薦入試でも学力は必須です。「体験で合格できる」という甘い言葉に振り回されず、基礎学力をしっかり固めること。それが、最も確実な合格への道です。


まとめ


推薦入試の時代だからこそ、学力の価値はむしろ高まっています。体験は学びを深める手段であり、合格の保証ではありません。保護者も生徒も、冷静に情報を見極め、正しい努力を積み重ねていきましょう。


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