反転学習・反転授業とは
- 2022年1月15日
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■反転授業とは
現在学校で展開されている授業では「講義を受けること」が主流ですが、反転授業では「講義を受けること」は“宿題”となります。教師は説明型の講義を動画として用意し(授業ビデオ)、それを生徒が宿題として家庭などで閲覧しておきます。学校での授業時間は、生徒たちが予習で得た知識を応用して問題を解く時間となります。
学校の授業時間内の講義時間を減らすことで、授業中は教師が生徒ひとりひとりに対して、よりきめ細かい対応をすることができるのです。また、生徒にとっても、自分のペースで学習に取り組める点もメリットです。米国カリフォルニア州の公立小学校に勤めるハイフィル先生は、ビデオ授業の動画が何度でも巻き戻せたり、再生速度を調整できる点を評価。生徒の授業への取り組み方についても、次のように話している。
「一日に数時間しかない教室での時間は貴重なので、新しい知識を学んだり、記憶したりすることではなく、知識を実際に自分の力で活用することに重点を置きます」
■反転授業は10年後は主流となる
反転授業の取り組みは、アメリカで進められてきました。複数年にわたる反転授業の研究報告書によると、事前にビデオ授業を見て授業に参加した大学生は、テストの点数が5.1%向上したという。TechChrunchによると、大学生で成績が5%以上向上するというのは「相当すごい」ことだといいます。
東京大学大学院の山内祐平准教授は、10年後には反転授業が主流になるという。その理由を「実質的な学習時間が増えるから」と指摘し、次のように書いています。
(高次の思考能力を育成する)活動が普及しなかった最大の理由は「時間がない」ためであった。限られた授業時間に応用的な活動を導入すると、基礎知識を習得する時間が足りなくなってしまうのである。このことが「知識習得」と「思考能力」のどちらが大事かという論争の原因になっている。
実際には、知識に基づかない高次思考能力は存在しないし、応用できない知識は無意味である。「知識習得」と「思考能力の獲得」を両立させるためには、学習時間を延ばすしかないが、学校の時間はもはや隙間なく埋まっている。この難問を解く鍵になるのが、授業と自宅学習の連続化による学習時間の確保と学習目標に合わせた時間の再配置なのである。
(山内祐平准教授ブログ「【記事公開】未来に備えるための学習」より。 2013/04/16 21:45)
















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